品質管理や品質保証の転職は実務経験なしの未経験者でも応募可能でしょうか。そして採用される可能性はどのくらいあるのでしょうか。

今回はこのテーマで私が調べたことをまとめて記事にしてみたいと思います。

 

未経験者と第二新卒者が応募出来る求人は?

大手の転職会社で品質管理、品質保証の求人を検索すると、必ず未経験者や第二新卒者でも応募出来る求人が見つかります。

中には未経験者を職種未経験と業界(業種)未経験に分けて更に詳しく検索できる転職会社もあります。

今回はdoda(デューダ)、マイナビエージェント、リクルートエージェントという代表的な大手転職会社3社を使って未経験者、第二新卒者が応募出来る求人がどのくらいあるのか調べてみました。

 

未経験者、第二新卒者歓迎の求人も増えていますが・・・

 

昨今の人手不足を背景に未経験者や第二新卒を積極的に採用して育てようとする企業が増えています。

しかし、こと品質管理、品質保証の求人に関しては少し事情が違うようです。どの転職会社を見ても未経験者や第二新卒者が応募出来る求人は極めて少ないです。

では各転職会社の事情をお読み下さい。

 

doda(デューダ)の調査結果

まずはdodaによる調査結果から紹介します。

doda掲載の品質管理、品質保証の求人は全部で891件ありました。(2019年1月)

そして、未経験者、第二新卒者でも応募可能な求人は以下の通りでした。

 

●品質管理の求人数 891件

・未経験者でも応募可能 18件(2%)

・第二新卒者でも応募可能 18件(2%)

 

未経験者、第二新卒者、どちらも品質管理の求人全体の2%が応募可能となっています。

では、この18件(2%)はどんな求人なのか、更に内容を詳しく見てみました。

すると以下のことが分かりました。

 

●未経験者でも応募可能な求人 18件

 ・検査員・測定作業員の求人 11件(61%)

 ・品質管理・品質保証の求人 6件(33%)

 ・製造作業者の求人 1件(6%)

 

18件中、検査員や測定作業員の募集が11件ありました。こうした仕事も品質管理に分類されています。品質管理、品質保証の専従者の求人はわずかに6件だけだったのです。

ここで更に未経験者や第二新卒者に厳しい現実が浮き彫りになりました。

 

また、未経験者や第二新卒者歓迎の案件には品質管理の実務経験はなくても、製造業での経験は必須と言う求人が含まれています。

 

製造部門や生産技術など工場で働いた実務経験が必要と言う訳です。モノづくりの現場を知っている、工程を知っている人材を求めている訳ですね。

 

あるいは、

●PCの基本操作ができる(Word・Excel・PowerPoint)

●図面が読める

●英会話ができる

●顧客対応の経験がある

●計測器を扱った経験がある

などの条件付き求人もありました。品質管理の未経験者であっても、何かその人なりの強み、アピール材料が必要です。

 

以上のように、doda掲載の品質管理、品質保証の求人で未経験者、第二新卒者が応募出来る求人は極めて少数であり、かつ条件付きです。

それでも可能性ゼロではないので、あなたが挑戦してみる価値はあると思います。

 

マイナビエージェントの調査結果

では次はマイナビエージェントの調査結果です。doda同様、品質管理、品質保証の求人件数と、未経験者、第二新卒者が応募出来る求人件数をそれぞれ調べてみました。

 

●品質管理の求人数 486件

・未経験者でも応募可能 10件(2%)

・第二新卒者でも応募可能 68(14%)

 

こんな調査結果でした。未経験者が応募出来る求人の割合は2%でありdodaと同じ割合です。しかし、第二新卒者が応募出来る求人の割合は14%もあって、dodaの2%とは随分違います。

 

実はこれ、調べてみると意外なことが分かりました。第二新卒者歓迎の求人には、品質管理の実務経験必要、と言う案件が多いのです。

つまり、第二新卒でもいいけど、品質管理の実務経験者に応募してもらいたい、と言う訳です。

 

ところで第二新卒者とはどんな人を指すのでしょうか?

明確に決まった基準がある訳ではないのですが、一般にはいったん就職して1年から3年くらいで転職を目指す人を言います。

この短い期間であっても品質管理、品質保証の実務経験がある人を募集しているのです。

 

しかし、品質管理の仕事をわずか1、2年で辞めてしまった人をまた同じ職種で採用するって、どうなんでしょう。

 

どんな理由で前の会社を辞めたのか、品質管理と言う仕事をどう考えているのか、私が人事担当ならそこをしっかり聞きたいですね。

品質管理に不向きで辞めた人を、また同じ品質管理で採用することはありません。採用してもすぐに辞めてしまうリスクが高いからです。

 

以上のように、マイナビエージェントの調査結果においても未経験者、第二新卒者が応募出来る求人件数は少ないことが分かりました。

 

その少ない求人に応募するのも無条件と言う訳ではなく、doda同様に製造業での実務経験があるとか、顧客対応の経験があるとか、何かしらのアピール材料が必要となります。

 

面接でアピールする
面接でアピールすることが重要です

 

リクルートエージェントの調査結果

さて、3番目はリクルートエージェントの調査結果です。

 

●品質管理の求人数 2,523件

・未経験者でも応募可能 359件(14%)

・第二新卒者でも応募可能 検索機能なし

 

リクルートエージェントの求人検索には第二新卒者を検索する選択肢がありませんでした。未経験者のみ分かりました。

 

「品質管理+未経験者可」で検索すると、359件が見つかりました。これは求人全体の14%にあたります。doda、マイナビエージェントに比べて断然多いです。

14%と言う割合も多いし、359件と言う求人件数も多いです。

 

では、この359件にはどんな求人が多いのでしょうか。全数調べた訳ではありませんが、新しい方から30件ほどチェックしてみました。

 

すると、「未経験者可」と言う条件で検索した結果にも関わらず、応募条件に「品質管理の実務経験必要」と言う求人が含まれていました。

これは求人検索の精度の問題でしょうか。実際には未経験者が応募出来る求人は359件もありません。

 

また、dodaやマイナビエージェント同様に品質管理の実務経験はなくても工場で製造の仕事を経験した人、設計や生産技術の経験のある人など、条件付きの求人も多数ありました。

 

それも出来れば同業種での経験なら尚歓迎、と言う求人もありました。なるほど、同業種での実務経験者の方が即戦力になるでしょう。

 

まとめ

以上、doda、マイナビエージェント、リクルートエージェントの大手転職会社3社を使って、品質管理、品質保証の求人に、未経験者や第二新卒者がどの程度応募可能なのか、調べてみました。

 

その結果、品質管理、品質保証の仕事に未経験者や第二新卒者が応募して採用されることはかなりハードルが高いと感じました。

実務経験なしで応募出来る求人がごくわずかしかなく、それも無条件に応募出来るわけではありません。何等かの付帯条件がついています。

 

しかし、どこかで採用されない限り、いつまで経っても未経験者のままで終わってしまいます。

そこでお奨めの対策として、まずは検査員、測定作業者などの職で実績を積むことです。

 

うまくすればその職場で認められて品質管理の仕事を任せてもらえるかも知れません。それがダメでも次は品質管理の求人に応募出来るチャンスが増えます。

 

むろん、あなた自身で品質管理の勉強を積むことも重要です。出来ればQC検定の3級辺りを取得して転職に臨むといいですね。