あなたが品質管理、品質保証の転職で面接試験を受けるとしたら、どんな点に最も注意しますか?

言い方を変えると、品質管理の面接試験において何が一番大事だと思いますか?

あなたにそれがはっきり分かっていないと、自信を持って面接試験に臨むことは出来ないはずです。

これから品質管理の面接試験を受けるあなたはぜひこの記事を参考にして下さい。

 

品質管理の面接で一番大事なことは?

就活マニュアル、転職ノウハウ本には必ず面接試験に関する傾向と対策が出てきます。「必ずこんな質問をされます。」「その質問に対する模範解答はこうです。」みたいな内容です。

 

確かにこうした情報は役に立ちます。一通り読んでおくに越したことはありません。しかし、あくまで参考程度に読んでおけばいいと思います。

 

なぜなら、本当に面接試験で重視すべきことはほとんど書かれていないからです。少なくとも品質管理や品質保証の面接に役立つ内容は出てきません。

 

マニュアル本を読んでも・・・
いくらマニュアル本を読んでも・・・

 

それも無理はありません。品質管理や品質保証に限定した面接試験のノウハウなど書いても読んでくれる人が限られているからです。

 

出版物は大勢の読者を対象にしています。どの職種の面接を受ける人にも役立つような内容ばかり書かれています。

 

それゆえ、服装からドアの開け方、椅子の座り方、話し方におじきの仕方まで解説しています。どれも間違ったアドバイスではありません。正しいことばかり書いてあります。

 

でも、その通りにしたからと言って採用される訳ではありません。本当はそれぞれの職種に対してそれぞれの傾向と対策があるはずです。

品質管理、品質保証の採用試験ではそこに特化した対策が必要です。

 

さて品質管理、品質保証の面接であれば、面接官が必ず見極めたいと思うポイントが3つあります。それは次の3点です。

 

●この人は品質管理、品質保証の仕事を正しく理解しているか?この人にとっての品質管理とは何か?

●この人は品質管理の仕事に向いているか、適性はあるか?

●この人の品質管理、品質保証の実務経験は評価に値するか?即戦力として期待出来るか?

 

この3点は必ずチェックされます。

つまり、品質と言う企業にとっては生命線とも言うべき最重要課題を任せるだけの能力、資質を持ってるかを面接で試験されるのです。

 

従ってあなたが面接試験に合格し、最終的に採用されるには先にあげた3つのチェックポイントに対して面接官に安心感を与える回答を返す必要があります。

 

あなたになら品質管理を任せても大丈夫だと納得してもらうこと、これが面接で一番大事なことです。あなたの全神経はそこに向かって注がれなくてはなりません。

 

品質管理の面接で、ドアの開け方や椅子の座り方、お辞儀の仕方を重視する面接担当者はいません。

 

そもそも、なぜあなたは品質管理の仕事をしているのか?

キャリア採用の場合、これまでの実務経験が非常に重要視されます。そこで面接官は必ずこんな質問をしてきます。

「なぜあなたたは品質管理の仕事を希望しているのですか?」

いわゆる志望動機の確認です。

 

過去において品質管理の仕事を選び、キャリアを積んできたその理由は?動機は?

そして、これから先も品質管理の仕事を続けたいと思っているその理由とは?

 

面接官が必ず見極めたいポイントの1つである、あなたの品質管理職としての適性、資質を測る為の質問と言えます。

 

この質問に対して、「絶対こう答えなくてはならない。」とか、「こう答えれば必ず合格出来る。」といった絶対的な回答はありません。

 

ただ、あなたが品質管理、品質保証と言う仕事を正しく理解し、その上で自分の性格や価値観が品質管理の仕事に向いていると自分で確信しているかどうか、そこを面接官は知りたいのです。

 

PDCAサイクル
品質管理にはPCDAサイクル

 

参考になるかどうか分かりませんが、私自身の理由をお話しましょう。

私は元々設備屋でした。初めから品質管理や品質保証の仕事をしていた訳ではありません。

 

たまたまUターン転職で半導体工場に勤務し、そこで半導体製品の検査機を開発、製造、販売したのです。国内外のユーザーに納品したり、自社工場に導入したり、設備を通じて検査工程に深く関わりました。

 

そこが入り口で、長年検査がらみの仕事をやっているうちに段々と品質管理や品質保証にも首を突っ込むことになりました。

 

それはある面自然な成り行きではありましたが、私自身が品質管理にやりがいとか、面白味を感じて自ら深く関わるようになったと言う側面もありました。

 

では、私は品質管理や品質保証の何をやりがいと感じたのか。どこに面白味を感じたのか。

 

1つには品質に関する顧客の悩みを解決し、要求を満たし、感謝される心地よさです。

2つ目には自分たちが品質保証している商品が市場で認められ、大ヒットした時の満足感、プライドです。

 

それはただの自己満足かも知れません。でも、どんな仕事でも自己満足は重要です。それがあるから品質管理、品質保証の仕事を続けたいと思うし、続けることが出来るのです。

 

以上は私自身のエピソードですが、あなたなりのエピソードを考えて下さい。なぜ、あなたは品質管理の仕事を選んだのか。なぜ続けているのか。

 

あなたの思う品質管理とは、品質保証とは、その答えをからめてエピソードを仕上げて下さい。

それがあなたの品質管理、品質保証の仕事に対する適性、資質の何より説得力のあるアピールになります。

 

あなたのキャリアを語る時、一番大事なことは?

さて、品質管理、品質保証の面接で大事なもう1つの質問は、あなたの実務経験を問うものです。これは品質管理の面接に限らず営業職でもエンジニア職でも質問されます。

キャリア採用の面接である以上、キャリアを問うのは必然です。

 

そこであなたの実務経験が1年や2年そこそこなら、技術面やスキル面を強くアピールすればいいと思います。

QCの7つ道具を使いこなせる、使いこなした上でこんな実務をこなしている、と言う話をすればいいと思います。

 

しかし、すでに実務経験が3年、5年以上あるならそんな話では全く不十分です。そんな技術面は出来て当たり前、実務経験として話すポイントはそこではありません。

 

以前、『品質管理の仕事に向いている人・不向きな人』と言う記事を掲載しました。この中で、品質管理の仕事はメンタルが強くなければ出来ないと言うことを書きました。

 

その理由については記事をお読み頂くとして、あなたが実務経験を語るとき、ぜひメンタルの強さを物語るエピソードを入れて下さい。

 

心が折れそうになるような大ピンチを強い精神力で乗り切った経験を話して下さい。パソコンのスキルやQCの7つ道具の話などはどうでもいいです。

 

品質管理や品質保証の仕事でメンタルの強さを試される場面と言えば、私の経験からこんなケースです。

 

●深刻なカスタマークレームの早期解決、処理にあたる。

●重要な顧客からの品質監査やISOなど外部監査を受ける。

●新製品や新ライン導入による新規の品質管理・品質保証体制の構築を行う。

 

この3つが相当に精神的負担の大きな仕事でした。

 

特にカスタマークレームの対応は本当に苦労しました。まず、クレーム発生と言うのは大抵の場合、予想外です。突発的に発生するので、心の準備が出来ていません。

 

クレームの発生はいきなりメンタルの強さが試されるのです。あくまで冷静に、客観的に事実認定を行い、クレーム発生の原因を突き止めその解決を図らねばなりません。

 

それも最短コースを見つけて解決のゴールへたどり着く必要があります。解決の遅れは被害の拡大を意味します。

 

悩むサラリーマン
クレーム処理は時間との闘いでもある

 

そこでは何よりスピードが大事であり、なおかつ顧客が納得する解決先を提示する必要があります。顧客の不安、不審を取り除き、再び安心、信頼してもらう必要があります。

 

それを実現するために最も必要なことは、技術面よりまず精神的な強さです。クレームでパニックになり、色んな部署が色んなことを言う中であくまで冷静で正確な判断を下さねばなりません。

 

それは社内の製造や開発部門に対しても、外部の顧客に対しても同様です。言うのは簡単ですが、実行するのは極めて難しいです。

 

クレーム処理にはメンタルの強さが
クレーム処理にはメンタルの強さが

 

あなたがどのポジションでクレーム処理に対応したか、それによってメンタルの強さを試される度合いも変わるでしょう。

 

責任者として最前線で指揮したのか、一担当者として指示に従って対応したのか。それぞれの立場で自分の経験を語って下さい。

 

仮に一担当者として対応したとしても、それなりのプレッシャーは感じたはずです。顧客だけでなく上司からのプレッシャーや社内からのプレッシャーもあったはずです。

 

それらのプレッシャーにどう立ち向かって自らの品質管理、品質保証と言う仕事を遂行したのか、そこを面接で話して下さい。

 

クレーム処理が後ろ向きの話であるのに比べ、監査対応や新規品質保証の構築は前向きな話です。

確かに精神的な負担は大きいですが、何しろ前向きなエネルギーが働くのでクレーム処理に比べればずっとやる気が出ます。

 

面接の時にどの話をするかはあなた次第です。ただ、目的はあなたのキャリアを説明するのに、メンタル面の強さをアピールすることです。

品質管理、品質保証の仕事にメンタルの強さは欠かせない条件であることを忘れないで下さい。

 

笑顔を忘れないメンタル
笑顔を忘れないメンタルの強さが

 

まとめ

今回は品質管理、品質保証の面接試験を受けるにあたって、何が一番大事かを私の経験から記事にしてみました。

あなたが面接試験を受けるにあたって、最もアピールすべき点は次の2つです。

 

●品質管理、品質保証の仕事を正しく理解しているし適性がある。

●品質管理、品質保証の実務経験がある。

 

前者をアピールするためには、「なぜ品質管理の仕事を選んだのか」「品質管理のやりがい、面白味はどんなことか」を話すのがいいと思います。

 

そして後者をアピールするには、あなたのメンタルの強さを示すエピソードを交えてキャリアを話すのがいいと思います。

 

冒頭にも書きましたが、面接試験のマニュアル本、ノウハウ本は巷に溢れています。読めば読むほど何が一番大事なポイントか、分からなくなります。

あれも大事、これも大事、パニックになってしまいます。

 

あなたはもっとシンプルに考えて下さい。あなたは品質管理、品質保証の面接試験を受けるのです。

ならば、面接官はあなたがその仕事に向いているかどうか、適性はあるのか、即戦力としてのキャリアを積んでいるのか、それが知りたいはずです。

お辞儀の仕方や椅子の座り方よりそっちの方がずっと重要です。

 

最後にもう1つ大事なことを付け加えます。品質管理、品質保証の仕事で欠かせない能力としてコミュニケーション能力があります。プレゼン能力も必要です。

 

面接試験でアピールすべきことをあなたの言葉で、熱く、分かりやすく語る必要があります。あがり症でうまく話せないあなたは、ともかく話す内容を絞りこんで下さい。

多くを話そうとすると余計にあがります。どんなにいい話でも相手に伝わらないと意味がありません。

 

あなたは何も流暢に話す必要はありません。アナウンサーや司会者のように、話し方のプロではないのですから、上手に話す必要もありません。

 

ただ、あなたが伝えたいことがしっかり相手に伝わるように話せばいいのです。

話すことが苦手、コミュニケーションが苦手、と言うあなたはトレーニングする必要があります。一人でトレーニングすることは難しいので、セミナーに参加されることをお奨めします。

 

私も以前はあがり症がひどくて人前で話すのが大の苦手でした。しかし、箱田忠昭氏のセミナーはじめ、いくつかの研修に参加することでかなり改善出来ました。

 

品質管理、品質保証の仕事を続ける上で、コミュニケーション能力、プレゼン能力は必須です。面接試験でもそこは必ずチェックされます。これも覚えておいて下さい。